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第5号

1995年10月16日発行

参議院選挙に思う

京都府議会議員西田昌司

 7月の参議院選挙におきましては、皆様方に絶大なご支援を賜りまして誠にありがとうこざいました.お陰様で、全国的な自民党の退潮の中にもかかわらす、西日よしひろ参議院議員はトップ当選で再選を果たすことができ、ここ南区では市内最高の得票率をあげることができました。

 しかし、一方比例区では比較第一党の座を新進党に奪われるという結果に終わってしまいました。こうした自民党の敗北という事態を我々は真摯に受けとめ、再び国民の信頼を得るために、何が必要であるかを自らに問い直す必要があろうと思います。そのためにも自民党総裁選挙は、広く国民の皆様に自民党の政策を知っていただくための意義あるものであります。新進党との違いを明らかにし、「国民に開かれた政党」ということをアピールするためにも総裁公選はたいへん重要なものです。そこで、私が政策審議会会長をつとめています自民党全国青年議員連盟におきましても、総裁選の傾補者同士による公開討論会の実施を三塚幹事長に要求し、連日この準備のため奔走をしてまいりました。一時は無くなったかに見えた総裁選ではありますが、小泉純一郎議員と橋本龍太郎議員による街頭演説会やテレビでの討論会など広くその政策を訴えることにより国民政党としての責務をなんとか果したところです。我々地方議員も大変微力ではありますが囲民に開かれた「分かりやすい政治」をめざして努力をしていかねばと肝に命じているところです。

 4月の選挙の後、私は府議会では総務常任委員会(財政や税制をはじめ府政全般を総轄的に所管する)の委員長と同和対策特別委員会の委員を拝命致しました。また、前述いたしましたように自民党の若い地方議員の会であります全国青年議員連盟(初代会長 中山太郎衆議院議員)の政策審議会会長を去年に引き続き選任され、この9月からは京都府連の青年局長に就任いたしました。

そして、この6月には自民党議員団を代表して荒事知事に対して代表質問を行いました。その中で、地方分権や京都府の産業政策、また教育問題などについて日頃から皆様方にお話している私の思いを、知事にぶつけて参りました.その結果、知事や役人のつくった答弁書を読む、通り一遍の答弁ではなく、知事の思いをそのまま言葉にして答えて頂き、先輩同僚議員のみならず、とかく議論が少なく単調だと批判していた新聞記者からも、この日の私と知事との論戦には、久しぶりに本会議らしい風景を見たと評価を頂いた次第です。

 この「Show you」にも私の様々な思いや政策なとを書いていきたいと思います。是非ご一読していただき、こ意見をお寄せ下さい。次頁には私の教育に対する考え方をまとめました。

「心豊かな子供達を育てる」ために

戦後の日本では、すべての子ども達に「教育の機会均等を図る」ということが大命題となりました。その結果、門地閨閥にとらわれず能力を等しく身につけさせることが求められ、その客観性を高めるために数字で表される評価が中心となりました。それがいつしか学科試験の成績の良い者が優秀な人間だという考えが定着し、ここに偏差値教育の土台が出来上がったものと思います。

 これは日本が復興から高度経済成長を遂げていた時期には、一定の役割があったかも知れません。しかし、21世紀を迎え経済も諸外国との協調や円高の時代にあって、この「成績が良い者が教養も豊かで、優秀である」という尺度を見直す時期に来ていると思います。あのオウム事件にも現れたように、いい大学に入るための学力と人間としての豊かさとは何の関係も無いことを我々は知ることが出来ました。

 そこで私はもう一度、教育の原点である豊かな子とも達の育成は何かを問い直すことが必要であると思います。私は子ども達の教育の原点は、心の教育であろうと思います。これは、学校教育では徳育の重視であり、家庭では親子関係の中で育っていくものだと考えています。昔は1台のテレビを囲み家庭の団欒がありました。今は個人の部屋でテレビを見ています。子どもの教育は学校と家庭・地域とが両輪の輪となって進めるものです。家庭では家族の絆を再び取り戻す努力をすることも必要でしょう。そのための親子の共通体験や親としての役割を果たすことが、これからはますます必要になってくると思います。

私は先の府議会で、これからの教育改革の核は徳育であり、その根底には競争と共生のバランス感覚が大切であると訴えました。競争は自由社会を活性化させ、個人の能力を伸ばすために必要なものであります。それと同時に皆んなで共に生きる、手をたずさえて共に地域社会を形造っていくという公正・共生の考え方も忘れてはなりません。

私達の子どもが生きる社会は、高度情報化社会だと言われています。例えば、インターネットを通して、子ども達は全世界と情報のやり取りをします。学校ではコンピュータを使って授業をします。これらコンピュータを活用した新しい教育・マルチメディア教育には、私は努力を惜しむものではありません。むしろ積極的に推進すべき充分な予算もつけてまいりました。しかし、それだけでは不十分だと考えています。コンピュータを使った経験は疑似体験であり、これの積極的な活用と同じ位に、学校や社会での直接体験は重要であります。情報を操り、これに長けるのみでなく、生み出された情報の裏にある人間の労働の汗と苦労を感じとれなければ、真の教育とは言えないでしょう。あのオウム事件でも分かるように大学や大学院で得た高等知識を利用して、無差別に人を殺戮するのであれば、何故に教育と言えましょう。

私はここでも、授業でのコンピュータ活用と道徳や芸術などの心の教育や地域での清掃活動や老人のデイケアなどのボランティア活動なとのバランスの取れた教育が必要であると考えています。新しい未来志向の知識や技術の教育と日本の歴史に自分を位置つけ、我々の祖先が築いてきた優れた文化や社会を受け継ぐ、そんな心の豊かさを持った知性ある子ども達を育てなければなりません。

 大局的見地から、このバランスを取って行くのが政治の任務であり、一方に偏たることなく行われているかをチェックするのが議会の努めだと考えています。自民党全国青年議員連盟政審会長としても、創造性溢れる人間性豊かな教育を実現するための政策を立案し、実行してまいります。

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