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第46号

2006年01月01日発行

憲法9条と自衛隊、女性天皇問題の本質

京都府議会議員西田昌司

謹 賀 新 年
本年もよろしくお願い致します


−9条と自衛隊は何故矛盾するか−

昨年、自民党は結党50年を契機に憲法改正試案を示し、9条に自衛のための武力保持を明記し、こうした矛盾を解消しようとしています。憲法改正は、自民党結党以来の党是であり、9条を改正して自衛力保持を明記することは悲願でありました。その意味では、今回の憲法改正案は自民党員としては当然賛成すべきもののように思われます。しかし、残念ながら私はこれに賛成することが出来ないのです。その理由を述べたいと思います。
 そもそも、9条と自衛隊という矛盾するものが、何故存在するのでしょうか。ご承知の通り、現在の憲法は昭和21年11月3日に公布され、翌年の5月3日から施行されています。また、自衛隊は昭和25年に発足した警察予備隊を母体としています。両者とも終戦直後の時代に作られたのです。しかし、昭和27年4月28日にサンフランシスコ講和条約が発効するまでの期間は、アメリカに占領され、日本人に主権がなかった時代だったのです。主権がないということは、日本人が自らの意思で判断し、決定することができないということです。では誰の意思で物事が決められていたのでしょうか。それは言うまでもなく、占領国であるアメリカです。この時代にも国会は存在しましたが、現実はアメリカの決めたことをそのまま承認するだけのものだったのです。


 終戦直後、アメリカは、日本を武装解除し、アジアにおけるスイスのような存在にしようと考えていたのです。それを担保するために憲法を作り、9条で武力放棄を明記したのです。そして武力放棄をするために、憲法前文にあるように「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意」させたのです。つまり、アメリカに安全保障は任せるという意味です。ところが、こうしたアメリカの政策が一転する大事件が起こりました。それが昭和25年の朝鮮戦争です。金日成率いる共産軍が韓国に攻め入り、朝鮮半島が共産化されてしまう事態を目の当たりにして、アメリカはそれまでの容共から反共に政策を大転換したのです。その結果、日本の占領政策も大幅に変更されることになったのです。アメリカは、日本をアジアにおける反共の砦にするために、再軍備を要求したのです。これも占領中のため、日本は従う以外ありません。ところが、既に憲法で武力放棄を謳っているため当然これと矛盾してしまいます。そこで、警察予備隊という名称を用いることにより、軍事力ではなく警察力だという口実で発足したのです。その後、保安隊そして自衛隊と名称変更して今日に至っているのです。このように9条と自衛隊の矛盾はアメリカの占領政策の変更によるものなのです。本来こうした矛盾は、主権が回復した時、直ちに改正すべきものです。正に、そうした目的で自民党が結成されたのです。つまり、占領政策の精算という意味での憲法改正が、自民党の党是であったはずなのです。
 確かに、今回の憲法改正試案には防衛力の保持が明記され、表面上は自衛隊との矛盾はなくなるように思えます。しかし、憲法も自衛隊も占領中にアメリカの意向によって作られたものであり、日本のためでなくアメリカのために作られたものであるという、根本的矛盾は何ら解消されていないのです。今回の憲法改正の背景にあるのは、アメリカとの安保体制強化ということです。これこそ、日本が未だに占領体制の延長線上にあるということを示しています。そこには自立自尊の精神はなく、自民党が結党時に誓った憲法改正とは似て非なるものです。これでは、占領体制からの脱却を実現することは出来ないと思うのです。

−女性天皇問題−

同じことが女性天皇容認論についても言えます。有識者会議では女性天皇を容認する答申がされましたが、これはあまりにも短絡的ではないでしょうか。
 この問題の背景にあるのは、現在の皇室には内親王(女性)ばかりで、本来の皇位継承者たる親王殿下がおられないという現実があります。このままでは皇統が絶えてしまうという問題を回避するために、女性天皇つまり愛子様が天皇となることを容認する答申をした訳です。一見するとこれで問題が解決したように見えますが、実はこれこそ将来、皇室の存在を揺るがす元になりかねないのです。


そもそも、皇統が危ぶまれる事態になった根本的問題は、占領政策により宮家が廃絶されたからに他なりません。皇室が続いてきた背景には、それを守る様々な仕組みがあったからです。そのひとつが宮家の存在です。宮家は、天皇家と同じく皇統を受け継がれた天皇家のご親族であります。皇位継承の危機が訪れた時のために用意された先人の知恵なのです。皇統を確実に安定して継承させるには、これを補完する宮家がなければならないということです。ところが、この宮家が昭和22年にGHQの指令により皇籍を離脱させられてしまったのです。ただ、当時はまだ、昭和天皇のご兄弟が宮家として残られたので、皇位継承がこれ程までに危ぶまれることはなかったのです。占領当初、GHQは皇室の廃絶を考えていたと言われています。しかし、それでは日本が大混乱に陥る恐れがあるため、これを諦めたといいます。逆にGHQは、皇室を利用することにより、占領政策を有効に行うことに方向転換したのです。しかし、皇室を認めることと引き換えに、宮家は廃絶させられてしまったのです。それから60年経ち、宮家の廃絶がまるでボディーブローのように皇室に襲いかかってきたのです。今日の皇位継承の危機は、まさに60年前にGHQによって仕掛けられた時限爆弾が爆発せんとしているようなものです。従って、この危機を回避するためには宮家の復活しかないというのは、こうした経緯を考えれば当然の結論なのです。確かに、女性天皇を認めれば一時的には皇統は守られるように見えます。しかし、もしその方が結婚されなければどうなるでしょうか。また、お子様がお生まれにならなければどうなるでしょう。結局女性天皇を容認しても問題を先送りにするだけで、何の解決にもならないということです。むしろ、皇位継承のルールを安易に変えることは、皇室の権威そのものを揺るがすことになってしまうのではないでしょうか。

−すべての原因は占領政策にある−

このように、憲法・自衛隊・皇室これらの問題は、すべてGHQによる占領政策がその根本原因なのです。このことを理解せずに議論しても何も解決できないのです。むしろ、こうした問題を契機に、占領政策が今尚、日本に影響を与えているという現実をしっかり見つめる必要があります。憲法・自衛隊・皇室これらはすべて日本の自立自尊を象徴するものであり、特に皇室は日本の文化、伝統そのものです。それが、占領政策によってどれ程貶められたものになっているか、皆さんに是非知って頂きたいのです。占領政策からの脱却はこのことを知ることから始まるのです。

受け継がれる心と独創文化
著述業・昌友塾生
大森 敦子(神戸市在住


「わあ、すごい!」
 壁に掛けられた額を目にして、私は思わず感嘆の声を漏らしていた。縦60cm、巾1mと思われるくらいの大きな額の中身は折り紙アート。金と黒二色の蒔絵を思わせる色使いで、やや霞がかった満月の夜空を背景にひと番いの鶴が大きく羽を広げて美しく舞っているという情景が図案化されていた。
 日本でも折り紙アートはあるが、こうした物にお目にかかったことがない私にとって大変衝撃的で、今も強く印象に残っている。
 それは4年ほど前に、ハワイ島ヒロ市の日系アメリカ人三世の友人(30代半ばの笑顔の素敵なご夫婦)宅を訪れた時のことだった。
 この額は、彼等の結婚祝いに贈られたものだという。金色の小さな折り紙を家族や知友人が手分けして千羽鶴を折り、それを一つずつ丁寧に重ね貼り付けて絵を完成させていくという、意外と時間のかかる作業らしい。
  初め、その額を遠目に見ていた私は、てっきり「金ピカ大好き」な彼等が日本のどこぞの観光地で買い求めた漆塗りもどきの安い日本画だろうと、大して気にも留めていなかった。ところがどっこい、近くで見たらとんでもない!細部に亘って丁寧な仕上がり具合に、本来日本人が持つ手先の器用さと、彼等の中に受け継がれる日本的なる物の感覚が、こうした見事なものを作り上げたのだろうと感慨深かった。少々肥えた体型に黒く焼けた肌でハワイアンにも見える彼等も、やはり日本人なのだ。それが私には嬉しかった。額を見て大層感激している私に彼等は「日本では、こういう物を作って贈る習慣はないのか!?」とビックリして目を丸くしていた。どうやら元々は日本の習慣だと思っていたらしい。最近では、ハワイの日系人でもこうした額を贈ることが減っているようではあるが、やはり千羽鶴はとてもおめでたいもので、祝祭事には大切にされているとのこと。彼等の額は鶴が主になっているが、松や梅、亀など日本でおめでたいとされているものが図案の元になるという。いやはや、日本に住む私の方が、素晴らしいものを教えて貰った。
 先日あるテレビ局で、クイズを解いていくと自分のIQの他に右脳派か左脳派かが分かるという、視聴者参加型の特別番組を放送していた。その番組が集計した結果では、日本人の多くは右脳派で、物事を想像→創造する能力に長けているという。なるほど、古事記などの古典文学、遺跡の壁画から現代芸術然り、私たちのDNAにはそうしたものが連綿と受け継がれているのである。そして、それは時代と海を渡った日系人の彼等の中にも確実に存在していると感じる。
 日本の正月の中にも見られる独創文化。ハワイの彼等に負けず、いつまでも大切に守り育てていこう。
 皆様のご多幸と、日本国の正しい発展を祈念して。   合掌



新春のお祝いを申し上げます
参議院国際問題調査会長
参議院議員 西 田 吉 宏


皆様には、日頃より温かいご芳情とご支援を賜り、誠に有り難うございます。
 過日の第163回特別国会におきまして、第三次小泉改造内閣が誕生いたしましたが、同時に私も、参議院国際問題調査会長に任命されました。
 ご承知のように、我が国に於いては内外共に諸課題が山積いたしております。その解決に向けて日夜国政に励んでおります。
 今後におきましても、皆様の「声・思い」を国政へ届ける架け橋となり、信頼される政治と生活の安定の実現に向け、努力して参る決意でありますので、西田昌司府議会議員共々、変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
 結びに、皆様方の一層のご健勝と、ご多幸を祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。



西田昌司後援会の皆様へ


西田昌司府議会議員並びに後援会の皆様方には、日頃から、京都府政の推進に格別の御支援・御協力をいただき、厚く御礼を申し上げます。
 西田先生におかれましては、自民党全国青年議員連盟会長とともに、府議会自由民主党議員団の代表幹事として、京都の未来を担う人づくりの問題をはじめ、府政の重要課題の解決に昼夜を分かたず積極的に取り組んでいただいており、心から感謝を申し上げます。
 私達を取りまく環境は大変厳しく、目の前には多くの課題が山積していますが、府議会自民党の要である西田先生としっかりと手を携え、常に府民の目線に立ち、これからも皆様方とともに、明日に希望の持てる、夢のある「人・間(にんげん)中心の京都づくり」を目指して、邁進してまいりたいと存じます。
 西田先生はもとより、皆様方のお支えがあってこそ、安心して府政に尽力できます。後援会の皆様方には、西田先生のもとにさらに強く結集され、京都府の発展のために御尽力いただきますようお願い申し上げますとともに、新しい年に当たり、皆様方の御健勝と御多幸を心からお祈り申し上げます。

樋のひとしずく
羅城門の樋
−地球の裏側の激動−


 皆様新年を如何お過ごしでしょう。久しぶりに「ボリビア通信」を送ります。ここボリビアの地は12月18日(12月8日寄稿)に予定されている「大統領選挙」に向け熱い政治の季節を迎えています。サンチェス・デ・ロサーダ政権が倒れ後継のメサが大統領になりましたが、天然ガス問題で辞職、その後の大統領が実質的な「選挙管理内閣」です。(大統領就任時から選挙を行なうと公言していました。)その後紆余曲折を経ながら、大統領選や県知事選(今までは大統領の任命制で、今回が実質的に始めての地方自治選。大きな県は日本と同じくらい面積がありますから地方という言葉が日本と同じであるかどうかは分かりません。)、下院議員の選挙が行なわれます。
  南米は何処もそうですが、上が変われば下まで変わります。(例えば大臣が変われば、一般の行政職員まで変わります。まあ、「総入れ替え」という言葉が当てはまるほど変化します。これをsystema de politica gubernamentalと言います。)当然そうであるが故に、選挙運動は熾烈です。ここボリビアでは4名が大統領選に立候補しています。 EVO,SAMEL,TUTO,NAGATANI(日系人です。フジモリほど有名ではありませんが)の4名です。しかし、過半数を制する候補が居らず議会での決戦投票に持ち込まれ、再び熱い政治の季節(混乱とも言いますが)の幕開けと言われています。まあ、誰がなっても混乱が起こるというのが下馬評です。
  こちらの混乱は文字通りの「混乱」ですから,生活の糧や手段までおかしくなります。(1カ月分程度の食料の買置きや緊急脱出への準備も必要です)3週間前まではプロパンガスの欠乏で住民の道路封鎖(bloqueoと言います)が続きました。(お陰で空港まで重い荷物を徒歩で運びました。)またこちらではダイナマイトが市販されています。ポトシ(かって世界の銀の大半を産出しスペイン帝国の台所で中世の大都市として有名)に行った際には露店のおばあさんが導火線と一緒に売っていました。これを分割し手製の「爆竹」を作ります。これがまた日本の爆竹と比べ半端じゃありません。先週も私がいる省庁がデモ隊に囲まれ何本も投げ込まれました。
 ここにいますと日本の調整(調和)型の政治というのが、「先人の知恵」というのを実感します。これから望まれる政治家の資質は自分の考えを押し出し、しかもこれを協調の中で実現するという異なる価値観を併呑するような大物でしょうか。大所高所の判断などというものではなく、多次元的な発想と決断が出来る人物。そう言えば,あるセミナーで西郷従道が日本海軍を創設する際の話や逸話を話したら、大いに受けました。日本もボリビアも民が望む人物像は同じだと感嘆したひと時でした。

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