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第79号

2014年07月25日発行

安倍内閣に死角はないか

参議院議員西田昌司

安定した外交安全保障政策

 第186国会は、6月20日に150日間の会期を2日間残して事実上閉会いたしました。平成19年の初当選以来、通年国会と言われるほど国会の会期が延長されることが常態化していましたから、こんなに早く国会が閉会した事は私にとっては初めてのことです。また、内閣が提出した法案の成立率は9割を超え、近年まれに見る高い水準となりました。この事は、一昨年の衆議院総選挙で政権を奪還し、昨年の参院選で衆参の捻れを解消したことにより政権が非常に安定したことを示しています。
 また、安倍総理は政権奪還以来、毎月のように外遊に出かけられ、各国の首脳と個人的にも信頼関係を高めておられます。近頃、中国の海洋進出が周辺諸国の安全保障に大きな影響を与えていますが、こういう時だからこそ各国の首脳と共通の問題意識を持つ事が非常に重要になるのです。その結果、集団的自衛権行使についての閣議決定も中国や韓国などが安倍政権について批判的立場を示していますが、その他の国については概ね理解を得られているようです。マスコミは集団的自衛権の閣議決定の批判ばかりしていますが、これでは中韓の立場を代弁するようなもので、あまりにもバランスを欠く報道です。

滋賀県知事選の敗戦の理由


西田昌司国政報告会2014を開催いたしました
たくさんのご来場誠にありがとうございました

 嘉田滋賀県知事の不出馬を受けての知事選挙は、当初は自民党が推薦する小鑓(こやり)候補の優勢が伝えられていました。しかし選挙戦の後半になると、逆に元民主党衆院議員の三日月候補が優位に立ち、デッドヒートを展開しました。そして、結果は、小鑓(こやり)候補のまさかの敗戦でした。その理由をマスコミなどは、安倍政権の集団的自衛権行使可能の閣議決定が強引であったためであるとか、東京都議会の野次問題であるとか、様々な原因をあげています。確かにそうしたことも原因の一つであったかもしれませんが、私はもう少し本質的なところに原因があったと考えています。
 そもそも安倍政権が誕生した理由は、民主党政権の失政に対する失望とその修正を国民が求めたことにあります。外交安全保障の分野では、安倍政権は民主党の失政を正し、安定した外交安全保障政策を行っています。特定秘密保護法や集団的自衛権の行使についてマスコミが批判していますが、これは独立国としてはどの国でも行っていることで、批判には当たらないものと考えています。
 一方、最近発表される経済政策が、あまりにも新自由主義に向いているのではないかということを私に質問される方が大勢おられます。確かに、ホワイトカラーの中に残業代をなくしてしまう職種を作るといういわゆるホワイトカラーイグゼンプションや人手不足を背景にした外国人労働者の受け入れ促進策など、社会を混乱させる要因と成り得る政策には私も非常に懸念しています。これはかつて、小泉内閣で掲げられてきた新自由主義的政策ではないか。こうした政策が日本の社会を混乱に陥れ、それに対する批判により政権を下野したはずではないかという意見には、素直に耳を傾けるべきだと私も考えています。

小泉元総理と安倍総理は同じと言った竹中平蔵氏


参議院自民党政策審議会にてJAL問題の本質について説明いたしました

 先日、京都で竹中平蔵氏の講演会があり、「原子力政策以外は小泉元総理と安倍総理は同じ」と竹中氏は発言したそうです。これが本当なら由々しき事です。そもそも竹中氏は小泉内閣の構造改革の司令塔として新自由主義路線を牽引してきた人物です。言わば自民党が下野した最大の原因を作り出した人です。そのため、未だに党内では竹中氏に対しては厳しい批判の声が聞かれています。
 その竹中氏が、第二次安倍政権が発足するや、産業競争力会議の委員として総理に政策提言する立場になることには大勢の方が心配していました。私もその一人で、安倍総理に対して、新自由主義的政策とそれを主唱してきた竹中氏の登用を避けるべきとの諫言も敢えてしてきたのです。
 総理は、竹中氏の非登用は拒まれましたが、新自由主義ではなく「瑞穂の国の資本主義」を目指すとし、アメリカ型の新自由主義とは一線を画すと明言されたので、私たちは政策の行方を見守ってきたのです。しかし、当の本人である竹中氏が小泉元総理と安倍総理が同じと言うに至っては何をか言わんやです。

アベノミクスは何だったのか


BSフジ「ブラマヨ弾話室〜ニッポンどうかしてるぜ!〜」に出演いたしました

 日銀による金融緩和と機動的財政出動、さらに民間の成長戦略を同時に行いデフレからの脱却を目指すとしたアベノミクスでしたが、デフレ対策として一番効果があったのは財政出動です。逆に言えば、財政出動を削減してきたことがデフレを創出したのです。デフレ対策を行うには何がデフレの原因だったのかを検証しておく必要があります。
 戦後日本が復興し出したのは、昭和25年の朝鮮戦争による特需がきっかけと言われています。その後東西冷戦により、世界は二分されてきました。この環境は、昭和が終わるまでずっと続いてきました。冷戦時代に日本は西側にいたお陰で経済的にも大いに発展することができました。
 しかし、平成の時代は、冷戦も終わり世界は一つになり、旧共産圏の国とも貿易ができるようになりました。地球規模のグローバル市場が誕生した結果、昭和の時代とは全く異なる経済の仕組みが誕生しました。
 先ず、企業活動が全世界に及ぶことになった結果、先進国から発展途上国に投資が増え、製造拠点が国外流出することになりました。そのことにより、企業活動の業績は飛躍的に拡大しましたが、母国から雇用も税金も海外に流出してしまいました。結果、先進国は国内での民間の消費や投資が減るため、民需主導では常にデフレ圧力を受けることになったのです。これは日本だけに限らず、全ての西側先進国が経験をしてきたことなのです。
 こうしたことの理解がないまま、民需主導の構造改革が20年にわたり続けられた結果が、あのデフレをもたらしたのです。本来、アベノミクスはこうしたことの反省として民需主導の新自由主義から決別するための経済政策だったはずなのです。

歴史の事実を検証する

 このように考えるとアベノミクス最大の問題点は、経済政策の歴史的検証が十分行われていないことだと分かります。だからこそ、デフレ政策を推し進めた竹中氏が未だに尚政府の諮問委員として重用されているのです。実は、こうなることを恐れ、私は自民党が下野していた時代に、構造改革に対する検証を党内でしっかりと議論をして整理をしておくべきだと、再三にわたり主張してきたのです。それがあと少しで構造改革派を封じ込められるという矢先に、自民党が政権に復帰してしまいました。
 民主党にこれ以上政権を任すわけにはいかず、政権復帰は歓迎すべきことでしたが、経済政策の総括が不十分なまま政権に復帰したことは、やはり問題であったといわざるをえません。
 同じことが、安全保障政策についても言えます。集団的自衛権の行使を可能とする閣議決定は当然です。しかし、問題はそもそも占領中のGHQによって日本が作り変えられたという事実を国民が知らされていないことです。このことをただの一度もまともに議論し、報道したためしがありません。国会もマスコミも大いに反省する必要があります。こうしたことを議論し、国民にお知らせするのが私の責務と考えています。今後ともご支援をよろしくお願い申し上げます。

瓦の独り言
− え! こんな浴衣が! −
羅生門の瓦

 七月。洛中では祇園祭一色で、可哀想に「きゅうり」が食べられないとか。洛外に住んでいる瓦にとってはあまり関係がないことですが、やはり宵山になると浴衣を着てそぞろ歩きに出かけます。
 昨年の宵山でびっくりしたことがあります。ミニスカートのような浴衣を着たギャルたちです。(ご令嬢とは言いたくありません) ショッキングピンクやブルーのけばい色彩に金髪、派手なアクセサリー。おまけに花魁のように背中を見せたような着こなし。まるでキャバクラ(瓦は行ったことがないのですが・・・)から抜け出してきたような衣装でした。こんな浴衣を着て歩いていたら祇園さんのばちがあたるで、と心の中で叫んでいました。あー、こんな浴衣がはやるのかいなあ〜、と嘆いていました。
 ところが、六月末日の新聞の「浴衣本物志向に」の見出しを見てホッとしました。「今年は白を基調とした落ち着いた色合いが・・・」「若い人も目が肥えてきて、大人っぽい浴衣を選ぶ傾向・・・」「既製品ではなく、反物から仕立てる動きも・・・」
 かつて、浴衣は既製品ではなく、母親が娘、お婆ちゃんが孫のために反物から仕立てたもので、さらに歴史をさかのぼると「浴衣一枚縫えるようになって、やっと一人前の女性」と認められたのだとか。でも十年ほど前から既製品の浴衣が出回り、ユニクロまでが浴衣を販売しだしました。(ところが、ここ二、三年ユニクロは浴衣を販売していません。業界筋ではコスト面だけではなく本物志向に照らして、撤退したとか)綿の素材が中心ですが、麻もありましたし、高級な小千谷縮、有松絞も夏の浴衣に仕立てられていました。藍染が中心で白と紺色のコントラストに何とも言えぬ大人の女性の色気を感じていたのは瓦だけではないはずです。Tシャツ感覚で浴衣を勧める時代は終わったのではないでしょうか。いや、終わらせるべきです。浴衣といえども、和装です。堅苦しいことは言いませんが、それなりのルールで着てほしいものです。
 [浴衣とは和服の一種である。通常の和服とは違い、長襦袢を着用せず、素肌の上に着る略装である【Wikipedia】]

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